風俗求人界を見守る行政書士へ

私が風俗業界にバイトとして入った理由

風俗求人のメッカの歌舞伎町はじめまして。歌舞伎町にほど近い新宿の街の一角で、行政書士事務所を運営しているアラフォー独身女です。歌舞伎町は風俗店も沢山あり、多くのお店が求人募集をかけてきます。老舗の店舗型のお店は、店先に求人ポスターを貼ってりもしています。私の名前は仮に、ドクジョとでもしておきましょうか。

さて、このサイトの立ち上げにあたって、最初に抱負的なコトを書いてみたいと思います。実は、私、ほんの数年前まで風俗でバイトをしているフリーターでした(風俗でもフリーターって言うのかどうかナゾですが)。暇さえあれば風俗店の求人を探していましたよ。当時は、求人サイトでななく求人雑誌が主流でしたが…。

学生時代に「フリーター」という職業が現れ、それがあたかも新しくてステキな職業だと世間では言われ、“自分探しの旅”なんかも流行っていましたねー。まんまとそれに乗ってしまった私。巷に求人フリーペーパーが溢れ出したのもこの頃でしょう。私は、大学に入学はしたものの、自分探しの旅に出かけたり、「これからは学歴社会も崩壊する」なんて言われて大学を中退したりして、社会に出ようと思ったときには就職氷河期…。

でもね、「大丈夫、大丈夫。派遣の仕事もあるし」なんて思っていました。当時の派遣社員の時給って、すごくよかったんですよ。時給2500円とか普通でした。高時給なので、求人雑誌や転職サイトには特集を組まれていたほどでした。なので、「正社員になって少ない給料もらってるなんてバカみたい」なんて思っていたくらいです。でも、そんな時代は長く続かなかった!

世間では“貧乏くじ世代”なんていう言い方でも言われている世代です。いつしか、正社員になることもできず、手に職をつけることもできず、中年フリーターになってしまった人も同世代にはいます。ちなみに私は、“自分探しの旅”にハマってしまって・・・。つまりバックパッカーですね。ちょっと働いてお金が貯まったら海外へ・・・なんて生活をしていたので、すっかり勤労意欲が落ちてしまったんですよね(涙)。

そんなこんなで、デリヘル嬢として風俗業界に入ったのは20代半ばのことでした。最初は、ほんの腰掛け気分でした。高収入系の求人誌を眺めながら「そろそろ私も20代半ばだし、将来のコト考えないとな。コレで生きていくっていうものが見つかるまで、風俗でバイトでもしておこう」そんな感じ。でも、はじめてみたら、この風俗のバイトというものの奥深さに気づいてしまい、「これは腰掛けのバイトじゃなくて、本腰入れてやったら面白い仕事かも!?」って思うようになったんです。

風俗のバイトから見えてきた現実?

熟女でも働ける風俗バイトは沢山あるで、風俗嬢として、かなり楽しく毎日を過ごしながらせっせと働いていました。その楽しかった日々のことや、物珍しい体験などは、おいおい書いていきたいと思います。さらに、恵まれたことに、働いている間に、熟女ブームなんかが起こって、それまでは「20代後半になったら風俗やAVでは仕事がなくなる」なんて言われていたのに、30代、40代になっても風俗でバイトできる時代がやってきました。求人誌にも人妻系のお店が沢山の広告で募集をかけていました。私も例外に漏れず、30代になっても「人妻デリヘル」や「熟女デリヘル」なんかでバイトしてきました。ま、結婚してないんですけどね(苦笑)。そして、人妻系や熟女系のデリヘル風俗店でバイトしていると、気づいたことがあったのです。

「この風俗業界、もちろん募集をかけるのを含む風俗求人業界も無知な人が多すぎる・・・!」と・・・。例えば、シングルマザーの子。ダンナの浮気で離婚することになったけど、「もう、一緒にいるのがイヤだから一刻も早く別れたくて、家を飛び出してきちゃったの! その後、女手ひとつで子ども2人育てているの!」と、得意気に語ったりするんです。

もちろん女手ひとつで子どもを育てているのは素晴らしいことで、本当に立派だと思うんだけど、「慰謝料はどうしたの?」「養育費は?」「財産分与は?」なんて疑問が沸いてきて、聞いてみると、「全部、受け取ってないの」とまたもや得意顔。
いやいやいや・・・もらえるもんはもらおうよ。子育て、大変だよ?お金かかるよ?これから年取ってくるときっと風俗でバイトするのも体力的にキツくなるよ?と言いたくなって、つい言ってしまうんですね。ちなみに、私、大学が法学部だったんですヨ。「あなたはそれでいいかもしれないけどさ、子どもの将来の可能性が狭くなる可能性があるよ。今からでも養育費は請求できるから、それだけでももらっとこうよ」などと説得したりしてました。こういう人、結構いるんですよね。それで、また法律の勉強をしてみようかな・・・なんて思うようになったんです。なかには自己破産をしたほうがいいような多重債務の女性がいたり、夫が出ていった後に住宅ローンを夫名義なのに返し続けている女性がいたりと、法律的にツッコミどころが満載な人って、風俗に結構いるんだな・・・って気づいてしまったんです。

もし、私が、再び法律の勉強をして、何かしらの資格を取ることで、この人たちの役に立てたらいいな・・・そんな風に思って、行政書士の資格を取ってみた・・・そんなとこです。

数年前までは風俗嬢兼行政書士

風俗嬢から仕事は行政書士へとはいえ、資格を取ったからといって、すぐにやっていけるわけではありません。もともと贅沢をするタイプではないので、風俗のバイトで稼いだお金はかなり貯金していましたが、これをすべて開業資金に突っ込んでしまうのはリスクが大きすぎます。どれくらい稼いだかは、風俗の求人サイトの給与欄を見れば一目瞭然ですよね。そこで、友達の法律相談に乗ったりして、風俗嬢兼行政書士っていう期間がしばらくありました。そうこうしているうちに、だんだん、相談の量も増えてきたので、事務所を構えて、しっかり開業しようと思うようになりました。
一時期は、歌舞伎町ではなく、大阪で事務所を興そうともしてたんです。東京のソープランドやファッションヘルスなどの店舗型風俗店が多いですが、大阪はデリヘル求人が多い地域なのです。デリヘル嬢の私としては大阪も捨てがたいと思っていました。
そして、今は、主に風俗嬢の悩み事を聞いて、法律的に自分が役に立てるようであれば何かしらのお手伝いをする・・・という感じの仕事をしております。風俗という仕事は、やりかた次第で、女性という武器を使って高収入を稼げ、夢や願望を叶えられる素敵な仕事です。風俗求人の一番の良いところです。

この風俗店での仕事で不幸になるのではなく、幸せを掴んでほしい・・・それが私の思いです。少々、理想主義かもしれませんが、その理想や初心を忘れないように、このサイトを続けていければなと思ってます。